G-J0DDFGRNC8
自由詩

写真

君の写真を 片手に

ずっと見ている

何も言わない

切り取った瞬間の君が

ただ 動きを止めて

じっと こちらを見ている

指先でふれて 輪郭をなぞる

会いたいと つぶやく

消えない記憶

どこにでも行けるのに

どこにも行き先がない

乾いた風に砂が舞って

私は ひとり

君に言えることは 何もないの?

こうして待っていても

君はもう現れないんだろう

こぼれる涙が 落ちる先には

楽しいことなんてあるのかな

泣いているのは 私も君も

同じなのかな

ABOUT ME
lily
空想を言葉に。いつか会う人を思いながら。

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