G-J0DDFGRNC8
自由詩

夜の外出

閉じこもり 1日

ただただ 時間はあって

小さな画面 スクロール

時間をつぶす方法

それでも 1日は1日

過ぎていく

何もしない私は

どんな生きものなんだろう

雨が降り出した音 窓へ寄って確かめる

暗くなった 午後6時

外灯がつきだした

外に出たくて 傘をさして歩き出す

浮かび上がる水たまり

よけたところで また

別の水たまり

泣きそうになる

私だけなのかな こんな毎日は

孤独を求めながら 孤独に苛まれる

高いもみの木

見上げながら 私ってだめだなって

つぶやくんだ

胸の痛みは 秒針のように

チクチクと 意識の中に入り込む

だんだん遠くなる 私の知る私

家に帰るまでは 雨がやまないように

願いながら

遠回りの道を探して 歩いていこう

ABOUT ME
lily
空想を言葉に。いつか会う人を思いながら。

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