G-J0DDFGRNC8
自由詩

君との時間

夜20時

今日の仕事を終えて 自分のデスクへ戻る

イスに座って

ゆっくり 背もたれに寄りかかる

照明を落としたオフィス

小さなため息

窓から見える夜景は

高層ビルに いくつもの光

まだ働いている人が たくさんいる

誰もいないと思っていたのに

君が書庫の前 背を向けて立っていた

物音に振り返り

私をじっと見る

コーヒーを淹れるよ

それとも 甘いのがいい?

いい香り

カップを渡しながら

屋上へ行ったことある?

君について 階段を上がり

重い扉を開けると

頭上に広がる夜空

胸いっぱいに 空気を吸い込む

君との夜 思いがけない時間が

私の心を ゆっくり溶かしていく

ただ 黙って前を見ている君と 私と

そうしながら 今日が終わっていく

悪くない きっと

ABOUT ME
lily
空想を言葉に。いつか会う人を思いながら。

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