空から落ちてきた 雪ひとひら
手のひらに 落ちて
溶けて
君の名前を呼んで 姿を探しても
見つからない
もう 会えない
さよならと言って 立ち去ったのは
もうずいぶん前に なるのかな
時間が 行ったり来たり
記憶が 滲んで
よくわからないよ
見上げた空は 暗い暗い
灰色
またひとつ 雪が涙に
溶けて
ねえ 君は
もう僕を思い出さないのかな
柔らかい光の あの場所に
今でも暮らしているのかな
僕には 見つけられないんだ
苦しいだけの冬が
一面に広がるよ
ABOUT ME