G-J0DDFGRNC8
自由詩

明け方の色

明けてゆく空と 翳ったままの地上

風景の半分が明るくて

半分が暗い

星は白さを増して

空と同じ色になり 消えていく

君と見ている今日の始まりは

僕を捉えて

これから何度もここに 僕を引き戻すだろう

振り返る過去が生まれ

そして どんどん遠ざかり

今日の二人は

星のように 消えていくんだろう

空気と においと

湿った足元の草を

君の届きそうで届かなかった

行き場のない手を

僕は思う

ABOUT ME
lily
空想を言葉に。いつか会う人を思いながら。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です