G-J0DDFGRNC8
自由詩

坂の途中

雨で煙る街

坂を昇る僕 坂を下りていく君

じゃあねって振り返って

手を振って

傘を持つ手が冷たい

ひとつを閉じて 僕の傘に入りなよ

もうひとつの手を僕のポケットに

限りのある時間を

こうして別れ際に感じると

どうしてなんだろう

君への愛しさが大きくなって

追いかけたくなる

一緒に暮らしたら

ただいま お帰りって

どう思う?

水彩画みたいな 雨に煙る街

坂の途中で君と別れる

君を見送る僕も 絵の一部

ABOUT ME
lily
空想を言葉に。いつか会う人を思いながら。

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