G-J0DDFGRNC8
自由詩

香り

香りが君を呼び起こす

忘れたい記憶を 昨日のように

私を包んだ君の腕と その香りは

記憶の奥 深く深く

消すことのできない 記憶

離れてから もう随分たつね

だけど私は今も

同じ場所にいるような 気がするよ

消えたり 点いたり

遠くの赤い点滅

高い塔

ぼんやり眺めている こんな夜は

あの頃の私に 戻ってしまう

無邪気で 信じやすくて

君に夢中だった

あの頃の 私に

ABOUT ME
lily
空想を言葉に。いつか会う人を思いながら。

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