お昼過ぎから 頭痛がしていた
夕方になっても
痛みの波は 強弱をつけながら
続いていた
薬はあまり 飲みたくない
夜7時過ぎて
君がそろそろ 家に戻る時間
帰るよと 電話があって
散歩へ行くと伝えた
だったら途中で会おうよとなって
君の帰り道 ルートを確認した
外は真っ暗
少し怖いけど
歩き出す
冬の星座は 明け方から少しずつ
夜へと ずれていき
この時間はまだ 東の空に
肌寒い
薄着だった
20分ほど歩いたら
君と出会った
自転車の君は 私を見過ごしそうになって
急ブレーキをかけた
一緒に 家へ帰る
君は自転車を押して
私と並んで歩く
今日あったことを聞く
私には話すほどのことはなかった
君と誰かの会話の繰り返しを うなずきながら聞く
家に着く頃には
頭痛が 気にならない程度に
軽くなった
これで今日は やり過ごせるかな
よかった
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