G-J0DDFGRNC8
自由詩

ひとつ

終電乗り過ごして 駅の前

ため息とともに

朝を待つ

似たような誰かが のぞき込む

光る画面

その向こうに 行きたいのか

音が ひとつずつ

消えていく

ネオンが ひとつずつ

増えていく

星の数より ずっと

ずっと

多く

たった ひとつだけ

選べと言うなら

君の手を 迷いなく

掴むよ

ただ ひとつだけ

心に残るとしたら

それは いつだって

君なんだよ

こんな時でさえ

ABOUT ME
lily
空想を言葉に。いつか会う人を思いながら。

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