朝起きたら 雨が降っていた
傘をさして
散歩へ出かけた
雨の中 昨日の君の言葉を
思い出す
階段を下りていく君
もう行くねと 君は言った
もう少し話そうよと 僕は言えなかった
最後に ありがとうと言うところは
君らしい
見送りはしなかった
君は自分で 鍵を閉めた
きっと 小さくなっていく君の背中は
僕を泣かせるには十分で
窓から見送ることさえ
しなかった
君は 振り返ったのかな
強がりは 何にもならない
結局は 僕を泣かせるだけ
電話をしようと 何度も思った
でも
また君を 傷つけたらと思うと
怖くて
できずにいた
ABOUT ME