G-J0DDFGRNC8
自由詩

恋人

白いドレスを 胸にあてる

君が似合うと言った

あの日に 帰りたい

何かに追われるように 街を出て

君の手を離さずにいたのに

どうして 今は

ひとりなの

浮かんでいる あの雲は

どこまで行くのだろう

小さくて 四角い

この窓から

眺めている少女を ただ

見下ろしたまま

色褪せた 君との写真

古いカメラに入ったままの

フィルム

それだけが 君が

恋人だったという 証

ABOUT ME
lily
空想を言葉に。いつか会う人を思いながら。

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