G-J0DDFGRNC8
自由詩

帰るね

東京タワーが 嘘みたいに

赤く 立ってて

それを

坂の上から 見下ろす私は

小さなカフェの 明かりが

消えたそうに

終わりたそうに しているのを

気にかけて

もう 帰るね

随分待っちゃった

まさか君は

まだいるだろう なんて

思ってない

坂を下りだしても

距離は縮まらない

大きなタワーと 小さな私と

すぐに泣くのは 癖みたいなもので

かなしいからとかじゃ

ないんだよ

ABOUT ME
lily
空想を言葉に。いつか会う人を思いながら。

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