先月 父が亡くなった
母が亡くなってから 7年と6か月
ひとり暮らしをしていた
私は 車で10分ほどの距離に
暮らしていて
母が亡くなってからも
父と同居することはなく
それぞれの生活を 続けていた
ひとりになった父は
さみしいことも あったとは思うが
自由に 生きていた
誰にも 何にも
縛られることなく
自分がしたかった 暮らしを
できていたように思う
旅行 クラウン
アロハシャツ
整えられた きれいな家
父と私の関係は
良好だったとは 言えない
適度な距離を保ちながら
お互いの近況を知る
そんな感じだった
昨年の春
私が 海の近くへ
引っ越してからは
遠く離れての生活となったが
時々 父は
遊びに来てくれ
元気な姿を見ると ほっとした
そんな生活が 1年近くになるころ
父は亡くなった
突然だった
父の最期には
一緒にいられなかったが
亡くなったその日に 会いに行くことができた
さみしくさせてごめん
うまくできなくてごめん
不器用で
感じやすくて
傷つけて ごめん
謝ってばかり
父は 私に家を残した
住んでほしいと言っていた
だから 帰るね
そう遠くないうちに
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