G-J0DDFGRNC8
自由詩

左の口角

きれいな言葉を知らない

心の小さな機微を 伝えられるような

そんなきれいな言葉

島の灯台から 彼の住む町が見える

届かないとわかっていても

名前を呼び 両手を振る

あぁ 本当に届くといいな

彼はきっと

照れくさそうに笑うだろう

細い目を さらに細くして

左の口角を

無意識に上げて

いい子過ぎる彼の

ほんの少し 悪魔的な

微笑みが

たまらなく 私の心を

揺り動かし

彼をもっと

好きにさせる

ABOUT ME
lily
空想を言葉に。いつか会う人を思いながら。

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