G-J0DDFGRNC8
ひとりで見る景色は

もうひとりの私

もうひとりの私が

私の後をついて

私の希望を 消して回る

こうしたいと思って

動き出す その途端に

それでいいのかと

頭の中で 別のストーリーが

流れ出す

前に進もうとする

私の足を止めるのは もうひとりの私

そしてまた考え出す

しない理由を探し出す

そして私は止まる

私は自分を失くし

自分を大切に扱わなくなる

私はセールされたものしか

与えられない人間か

私にあるのは どれほどの価値か

私はうまく生きることが

できなくなる

両手で机を叩く

膝を抱えて 台所の床で泣く

暗がりを見つめ

誰にも当てられない 怒りのような

さみしさのような 塊が

膨らんでいくことが

怖い

明日になっても 私が私のまま

変わらないように

私は私の声を聞き その望みを

ひとつずつ叶えて

生きる力を 希望を

自分のものにしたい

ABOUT ME
lily
空想を言葉に。いつか会う人を思いながら。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です