もうひとりの私が
私の後をついて
私の希望を 消して回る
こうしたいと思って
動き出す その途端に
それでいいのかと
頭の中で 別のストーリーが
流れ出す
前に進もうとする
私の足を止めるのは もうひとりの私
そしてまた考え出す
しない理由を探し出す
そして私は止まる
私は自分を失くし
自分を大切に扱わなくなる
私はセールされたものしか
与えられない人間か
私にあるのは どれほどの価値か
私はうまく生きることが
できなくなる
両手で机を叩く
膝を抱えて 台所の床で泣く
暗がりを見つめ
誰にも当てられない 怒りのような
さみしさのような 塊が
膨らんでいくことが
怖い
明日になっても 私が私のまま
変わらないように
私は私の声を聞き その望みを
ひとつずつ叶えて
生きる力を 希望を
自分のものにしたい
ABOUT ME