死ぬ間際に こうして思い返してみると
しなくてよかったことの多さに
びっくりするよ
ひどい言葉をかけたこと
約束の返事をしなかったこと
グラスを投げたこと
欠片が君を傷つけたこと
君の方を向いて寝なかったこと
あの夜 本当は
僕らの大切な話を
したかったはずなのに
話しかけられるのを待っていて
眠ってしまったこと
あの朝の光は 残酷だったな
意地を張って 素直になれないまま
君との時間を無駄使いし
なんの意味もなさない人生を送ったこと
それでも 君は
愛していると言ってくれる
おやすみと言ってくれる
僕の名前を呼んでくれる
君からもらったものは
大きくて 甘くて
僕にはもったいないことばかりだった
僕から逃げて
幸せになってほしい
ABOUT ME