G-J0DDFGRNC8
自由詩

傘と雨粒

カラフルな傘を持っていた

雨の日には

その傘をさした

ある日

傘の骨のひとつが折れた

次の雨の日に 透明な傘を買った

傘をさしながら

雨粒が見えた

雨粒を通して

世界が見えた

雨の日は何百回だってあったのに

今ごろ気づくなんて

幸せはほろほろと転がっていた

幸せを見つけることが

難しいのだった

ABOUT ME
lily
空想を言葉に。いつか会う人を思いながら。

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