空港へのモノレールは
大きなスーツケースと 大勢の人で
あふれていた
今日は雪予報で
定刻通りに出発できるのか
誰も彼も 心配そうに
空を見上げている
勤務先の空港は
クリスマスの時期もあってか
いつもより高揚した雰囲気があった
昨日別れた君は もう起きただろうか
最後に交わした言葉を
覚えているだろうか
私は普段と変わらない時間に起き
君の言葉を
何度も繰り返し 思い出しながら
ここにこうして立っている
笑顔もできている
巨大なガラス張りの窓の向こう
あぁ 雪が降ってきた
ひらひらと
ひとつ またひとつと
君に用意した クリスマスプレゼントは
どうしたらいいのだろう
雪は降り続く
地面に落ちて とけても
また とけても
少しずつ 少しずつ
滑走路が
白くなっていく
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