G-J0DDFGRNC8
ひとりで見る景色は

白い滑走路

空港へのモノレールは

大きなスーツケースと 大勢の人で

あふれていた

今日は雪予報で

定刻通りに出発できるのか

誰も彼も 心配そうに

空を見上げている

勤務先の空港は

クリスマスの時期もあってか

いつもより高揚した雰囲気があった

昨日別れた君は もう起きただろうか

最後に交わした言葉を

覚えているだろうか

私は普段と変わらない時間に起き

君の言葉を

何度も繰り返し 思い出しながら

ここにこうして立っている

笑顔もできている

巨大なガラス張りの窓の向こう

あぁ 雪が降ってきた

ひらひらと

ひとつ またひとつと

君に用意した クリスマスプレゼントは

どうしたらいいのだろう

雪は降り続く

地面に落ちて とけても

また とけても

少しずつ 少しずつ

滑走路が

白くなっていく

ABOUT ME
lily
空想を言葉に。いつか会う人を思いながら。

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