G-J0DDFGRNC8
自由詩

傘を持たずに

水たまりに映ったネオンが

雨粒に ぽつぽつ揺れる

傘を持たずに

来てしまった

改札口に 君の姿はまだ

見えない

電車をいくつも見送り

君の帰りを待つ

君はいつも

私を名前で呼ばない

それなのに

猫は名前で呼ぶ

私の名前も呼んでほしい

そんなことを思いながら

雨に濡れないよう

狭い軒下へ 少し隠れた

ABOUT ME
lily
空想を言葉に。いつか会う人を思いながら。

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