G-J0DDFGRNC8
自由詩

流れる雨雲

雨がとても小さく細かく

霧になって降る様子が

半透明の

白い空気のように見えました

博士は青い森の奥深くにしゃがみ込み

新種の花を発見したことに気をよくし

満足そうにうなずきました

もうすぐ夜です

森の夜は真っ暗ですが

もしこの雨雲が流れ

月が出るほどに 明るい夜になれば

きらめく星座が

博士のアパートまでの帰り道を

案内してくれるでしょう

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lily
空想を言葉に。いつか会う人を思いながら。

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