パソコンの電源を落として
眼鏡をはずす
随分と長い時間 作業をしていたようで
外はもう夜
厚い雲間から小さな星
オフィス内には誰も残っておらず
私の足音だけがする
エレベーターの前で 携帯を忘れたことに気がつく
春の空気が満ちた夜を抜け
駅の改札を通る時 君の姿を見たような
そんな気がして立ち止まる
苦しいだけの瞬間
電車の窓に映り込む
自分の顔が泣きそうで
涙にならないよう目を逸らす
家はもうすぐ
今夜もまた浅い眠りの中で
君との記憶を上書きし 後悔を持て余す
ABOUT ME