G-J0DDFGRNC8
自由詩

雨上がりの夜空の下

雨上がりの夜空の下

君は坂の上から手を振る

遠くを走る電車 光の帯

ざわざわと揺れる木の音に

君の声がかすれた

太陽が昇るまでの あと何時間かが

大切だから

雨上がりの夜空の下

君は坂の上から手を振る

すれ違う人は誰もいない こんな

小さな街の夜更け

ざわざわとこすれる葉の音に

君の声が途切れ途切れ

湿ったような風が 君と僕の頬をなでて

通り抜けていった

ABOUT ME
lily
空想を言葉に。いつか会う人を思いながら。

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