G-J0DDFGRNC8
自由詩

停電の夜

激しい落雷の後 電気が消えた

真っ暗な部屋の中

手探りで 懐中電灯を探す

窓に打ちつける雨

稲妻の光

ひとり じっとしている

暗闇に目が慣れると

ぼうっと浮かぶ部屋の輪郭

ずっと前に

キャンドルをもらったことを 思い出す

どこに置いたのだろう

停電でも 揺れるキャンドルの炎なら

ほんの少しの 安堵感を

もらえる気がする

明日探してみよう

外を見る

町全体が真っ暗だ

まだ雷は真上にいて

通り過ぎそうもない

ABOUT ME
lily
空想を言葉に。いつか会う人を思いながら。

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