G-J0DDFGRNC8
自由詩

僕の嘘

友だちから君を 初めて紹介されたとき

僕は君を好きになった

恋人になりたいとか そんな想いじゃなく

君と同じ空間で

音楽を聴いたり 本を読んだり

バイオリンを弾く

そんな風に 過ごすことが

とても素敵なことのように思えたんだ

だけど君を紹介した友だちは

僕と君をふたりにすることに反対だった

だから僕は 嘘をついたんだ

彼には内緒で 君のアトリエを訪ねた

君は驚いた顔をして そして笑った

君は絵を描く

僕は時折 そんな君を感じながら

僕の好きなことをする

彼は誤解している

僕は君に何もしない

ただ君との時間を この世界を

感じたいだけなんだ

ABOUT ME
lily
空想を言葉に。いつか会う人を思いながら。

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