G-J0DDFGRNC8
自由詩

君との計画

カフェの2階

君の斜め前の席が空いた

君の視界に入るよう 君の意識に映り込むよう

そっとその席を目指す

君の好きなタイプではないかもしれない

だけど その記憶には

残るかもしれない

カタンとトレーを置き

顔を上げずに座る

緊張する

君がちらっと顔を上げたのがわかる

ずっと好きだったんです

どうしたら君に近づけるか 何度も何度も考えています

コーヒーをそっと飲む

次の作戦はない

落ち着いて考えるために

ノートを開き ペンを握る

今から計画を書きます

君と言葉を交わすための計画を

どうしよう

コップを倒してみようか

頭を抱える 盛大にため息をついて

ふと目を上げると

君が私を見ていた

ABOUT ME
lily
空想を言葉に。いつか会う人を思いながら。

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