カフェの2階
君の斜め前の席が空いた
君の視界に入るよう 君の意識に映り込むよう
そっとその席を目指す
君の好きなタイプではないかもしれない
だけど その記憶には
残るかもしれない
カタンとトレーを置き
顔を上げずに座る
緊張する
君がちらっと顔を上げたのがわかる
ずっと好きだったんです
どうしたら君に近づけるか 何度も何度も考えています
コーヒーをそっと飲む
次の作戦はない
落ち着いて考えるために
ノートを開き ペンを握る
今から計画を書きます
君と言葉を交わすための計画を
どうしよう
コップを倒してみようか
頭を抱える 盛大にため息をついて
ふと目を上げると
君が私を見ていた
ABOUT ME