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自由詩

想い出の書店

仕事の帰りに向かった

想い出の書店

何年振りだろう

がらんとした

変わっていない駐車場

夜なのに明るい

今夜は満月らしい

階段を上がった

2階には専門書のフロア

静かで 気がつけば

私ひとり

家族が寝静まった家から 夜のドライブ

いつも考え込んでいた私は

あの時も 探しに来た

生きる理由

どれだけ時間が経っても 変わらない

向かいたくなる場所

本屋から出て 車まで歩く

北風が吹き 寒々とした

外灯が照らす

アスファルトのひび割れ

もうすぐ0時

今ならわかる

いつかはひとりになるんだと

帰り道の信号待ち

雲の切れ間に 見え隠れの月

その隣に

小さな木星

ABOUT ME
lily
空想を言葉に。いつか会う人を思いながら。

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