G-J0DDFGRNC8
ひとりで見る景色は

今夜もまた遅くなる夜

小春は思う。やっぱりひとりだとうまく寝つけない。

子どもの気配を感じながらなら、すぐに眠れるのに。

会いたいが、言わない。

このさみしさは小春自身が抱え、どうにかしていくものだ。

ぎりぎりまで仕事をして疲労困憊でも、長めにお風呂に入って体を温めても、

ベッドに入ると途端に泣きそうになる。

小春は起き上がり、遠めに置いたスマホに手を伸ばした。

Spotifyを開き、プレイリストを作り出す。

Vの声とクラシカルな音楽に少しの間漂う。

こうして遅くなる夜。今夜もまた0時を過ぎてしまうだった。

ABOUT ME
lily
空想を言葉に。いつか会う人を思いながら。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です