G-J0DDFGRNC8
自由詩

何もない1日から

日曜日 午後3時

ドライブへ出かけた

鯨波の信号を斜め左へ 坂道を下っていく

海のすぐ近く

木の板壁の家を 通り過ぎる

雨が降り出した

徐々に強くなり 波の色は灰色

午後6時 帰り道には

だんだんと陽が傾き

雨雲の隙間から 波の上に

少しだけオレンジが射した

家に帰って ジンソーダを作る

窓を開けると

流れ込む夜風

4月の夜は まだ少し肌寒い

窓辺に座り お酒を飲む

雨は上がったけど 星が見えない

朝起きた時は 何もない1日だと思っていた

終わってみれば

静かで素敵な1日だった

ABOUT ME
lily
空想を言葉に。いつか会う人を思いながら。

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