友だちから君を 初めて紹介されたとき
僕は君を好きになった
恋人になりたいとか そんな想いじゃなく
君と同じ空間で
音楽を聴いたり 本を読んだり
バイオリンを弾く
そんな風に 過ごすことが
とても素敵なことのように思えたんだ
だけど君を紹介した友だちは
僕と君をふたりにすることに反対だった
だから僕は 嘘をついたんだ
彼には内緒で 君のアトリエを訪ねた
君は驚いた顔をして そして笑った
君は絵を描く
僕は時折 そんな君を感じながら
僕の好きなことをする
彼は誤解している
僕は君に何もしない
ただ君との時間を この世界を
感じたいだけなんだ
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