G-J0DDFGRNC8
作詞

角を曲がって

踏切の警報機

足を止め

電車が通り過ぎるのを待つ

強い風が髪を揺らして

音が止み バーが上がると

人々は一斉に歩き出す

ひとつめの角を曲がると 美しく朽ちた家

古い軒先に 雨のしずく

傘にあたって跳ね 小さな音を立てる

時間が止まっているみたい

見上げた私の鼻先にも 雨のしずく

次の角を曲がると

どこへ抜け出るのだろう

方角がわからなくなって 迷い込んだ

空の色が 少しずつ明るくなり

雨が止んでしまいそう

私にはまだ わからないことがある

歩きながら 考え続ける

どっちに曲がっても たどり着けないまま

ゆっくりの歩調で また次の角を曲がる

ABOUT ME
lily
空想を言葉に。いつか会う人を思いながら。

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