風が変わって 季節が移り
君が歩くたびに 足元で枯れ葉が舞う
さわさわと 小さな音をたてて
背の高い君の 歩幅は大きく
私との距離が どんどん離れていく
君はふと立ち止まって 楓の木を見上げる
じっと見上げて
私も歩みを止めた
気づいた?
君がうつむいている間に
季節は移り変わって 葉も色を変えた
ふさぎこんでいた君に 伝えたかった
もうすぐ風が 冷たくなる
君はポケットに手を入れたまま
見上げ続ける
並木道
何を考えているの
君の影が伸びる
私の足元まで もう少しで届く
静かな呼吸に 私も息をひそめた
ABOUT ME