都心から離れた この家は
とても静かで ひとり物思いに沈む
秋の夜長
月が雲の合間から 顔を出して
暖炉では薪がはじける
揺れる炎を見つめながら ほんの少しだけ
君のことを考える
しばらく会わない間に 君は変わっただろうか
あの頃より きれいになっただろうな
僕は何も変わらずに
静かな時間の中 置き物のよう
ただじっと 暖炉の前に座っている
時折思うんだ
あの時自信が持てていたら
ここには君がいたんじゃないのかなって
僕の横に座り 一緒に温かい飲み物を飲みながら
ふたりの将来について話をしている
そんな時間が あったのかなって
僕は今も この部屋で
思い出の中 暮らしている
ABOUT ME