都会の夜は 明るい
あちこちのビルに 灯りが灯り
空に白く跳ね返る
それでも 地表は暗く
アパートの影 アスファルトのでこぼこ
光を探す場所
仕事帰り
電車に揺られて ぼんやり眺める
流れる景色
私はひとりだ
こんなに大勢の人がいて 同じ空間にいても
ここにいるほど 孤独を感じるのは
なぜ なんだろう
電車のドアが開き ホームに降りると
ひんやりとした空気に 包まれて
私の帰る 四角い建物は
変わらずに この道の先にあるだろう
外灯が連なった階段が
もう見えてくるだろう
今日もまた 行き先を探しながら
家に帰るんだ
誰かといたい
孤独を 消し去りたい
そう 考えながら
ABOUT ME