仕事の帰りに向かった
想い出の書店
何年振りだろう
がらんとした
変わっていない駐車場
夜なのに明るい
今夜は満月らしい
階段を上がった
2階には専門書のフロア
静かで 気がつけば
私ひとり
家族が寝静まった家から 夜のドライブ
いつも考え込んでいた私は
あの時も 探しに来た
生きる理由
どれだけ時間が経っても 変わらない
向かいたくなる場所
本屋から出て 車まで歩く
北風が吹き 寒々とした
外灯が照らす
アスファルトのひび割れ
もうすぐ0時
今ならわかる
いつかはひとりになるんだと
帰り道の信号待ち
雲の切れ間に 見え隠れの月
その隣に
小さな木星
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