G-J0DDFGRNC8
自由詩

指先

君の存在を

いつからか意識して

君を見ないけど

背中や 肩先で

感じていた

急に 君が

いなくなって

遠くで暮らしていると

聞いた

いつだって 大人の都合

私たちは

離れ離れ

風が冷たくなって

星がよく見える

君がいたから この街が好きだった

戻れない

17の君と

一度だけ すれ違った廊下で

指先が

少し ふれた

君は もう

制服を

捨ててしまったかな

あの時の風景に

私がいたことを

君は

忘れるかな

ABOUT ME
lily
空想を言葉に。いつか会う人を思いながら。

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