僕が僕で

遠くまで行ったら　この苦しみから

逃れられるのだろうか

声に出したら　きっと　ひどいことを言ってしまう

僕は幸せに見えるだろう

すべてを手に入れたように見えるだろう

つくられた仮面も　無遠慮に近づく距離も

僕の心を　傷つける刃

僕自身のずっとほしかったもの

見たかった景色

立ちたかった場所

自由と引き換えに　手に入れたもの

僕が差し出したもの

どんな言葉も　僕の思いとは違って

形を変えて漂うから

部屋の窓からしか　世界が見えない

今の僕は　この窓がすべて

この感情はなんなのだろう

僕はどうしたいんだろう

あの頃に戻りたいのか

笑わなくなった僕にも　変わらないでいてくれる

僕を守るひと

それだけでいい

大切なものに　気づくことができれば

僕が　僕でいていい