G-J0DDFGRNC8
自由詩

今日のような日

君の香りが どこからか

ふいにしたような

気がしたんだ

ぎこちないまま さよならした

春の終わり

夏の始まり

賑やかな街を通り過ぎて

いつしかビルもまばらになり

ずいぶん遠くまで来たなと

降りた知らない駅

細く続く砂の道を

ゆっくりゆっくり降りていく

古ぼけた看板の向こうに

青く広がる海があった

立ち止まる僕を

追い越していく恋人たち

いつか一緒に過ごそうと

君が話していたのは 多分

今日のような日のことだったんだね

ABOUT ME
lily
空想を言葉に。いつか会う人を思いながら。

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